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コーヒーの豆知識20
一番のコーヒー輸出国ってどこですか?という質問に対しては、ブラジル!という回答が素直に帰ってきそうです。でも本当でしょうか?
ほとんどの方にとっては意外な国、ベトナムなんですね。
2012年上半期のデータですが、こんな記事が紹介されてます。
「国際コーヒー機関(ICO)はこのほど、2012年6月単月および上半期の世界のコーヒー輸出量を発表した。それによると、6月のベトナムのコーヒー輸出量は207万5000袋(1袋=60キロ)で、前月比23.2%減少したものの、コーヒー輸出量は5か月連続で世界トップを維持している。」
2位は当然ブラジル。どう記事は、同じ時期ホンジュラスがインドネシアを抜いて3位に浮上したとも書いています。
年間の輸出量のデータが手元にないので、どうなったのか定かではありません。
すこしみにくいですが、添付画像のようなデータもあるので、No1の真偽はまたの機会に…
ところで、そんなベトナムのコーヒー豆ですが、ブラジルのコーヒー豆といえばサントスが有名ですし、マンデリンはインドネシアの代表銘柄。では、ベトナムの代表的な豆の銘柄は?
・・・
ちょっと思いつかないですね。何故でしょう?
それは、ベトナムで栽培されるコーヒー豆の種類がサントスやマンデリンとは異なるから。
コーヒー豆の種類は大きく分けて3種類。
品質のいいと呼ばれる順に書くと、
アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種
となります。
リベリカ種は、コーヒー全体の生産量のごくごくわずか(全体生産量の1%程度と言われています)で、あまり美味しくないとされていて、日本にはほとんど入ってきていません。
アラビカ種は、生産量の75~80%ほどを占める品種です。主にレギュラーコーヒーなんかで使われる品種です。
ロブスタ種は、生産量の20~25%ほどを占める品種です。アラビカ種と比べると病気に強くて育てやすいそうですが、味も香りもアラビカ種には劣ると言われています。安価なため、缶コーヒーやインスタントコーヒーなどによく使われています。
ベトナムで生産されるコーヒー豆の主流は、このロブスタ種(カネフォラ種)なのです。
だからベトナムのコーヒーの代表的な銘柄って、馴染みがなかったんですね。
ベトナムのコーヒーは、豆の銘柄というよりはその淹れ方に特徴があり、ベトナムコーヒーなどと呼ばれていますが、特徴的なのは淹れ方だけではないようです。
生豆の焙煎方法が非常に特徴的です。
驚くなかれ、ベトナムではコーヒー豆を焙煎する際にバターを使って焙煎するのです。しかもイタリアンローストに匹敵するくらい真っ黒けに煎ってしまうのだそうです。
あの独特の香味と苦みはこの焙煎から生まれる物なんでしょうか。品質が劣ると言われるロブスタ種の豆を美味しくいただくための知恵なのでしょう。
日本ではなかなかお目にかかれないベトナム式に焙煎した豆ですが、これをベトナム式でなく通常の淹れ方で飲んだらどんな味なんでしょうね。
カフェ ら・さぼうる
引用元:
http://nocs.myvnc.com/study/geo/coffee.htm