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コーヒーの豆知識18
家庭で飲まれるコーヒーの代表格ってなんだと思いますか?
それは、勿論、インスタントコーヒー!
なんと言っても、お湯を注ぐだけで
"コーヒー"が出来上がるんですからね。
ただ、私は、コーヒーとインスタントコーヒーは別の飲み物だと感じています。味やコク、なんと言っても「香り」が全く違います。
なので、コーヒーはのみますが、インスタントコーヒーは飲みません…
最初から脱線しました。話を元に戻します。
よく知られたインスタントコーヒーですが、その発明者は日本人だったということを、ご存知だったでしょうか?まさか、ネスレさんが発明したなんて思っていなかったでしょうね!?少なくとも外国で発明されたと思ってた人は多かったのではないでしょうか?
私もその一人ですが…
インスタントコーヒーの発明者は日本人の加藤サルトリ博士。
博士は、1899年、コーヒーを一度液化してから、真空蒸発缶に入れて水分を除去し粉末にするという、真空乾燥法に成功し、インスタントコーヒーを発明したのです。
しかし、当時の日本ではインスタントコーヒーの販路がなく、彼はアメリカへ渡りシカゴで加藤商会を設立。その後、ニューヨーク州バッファローで開催されたパンアメリカ博覧会に、その製品を出品・販売したとのこと。
ところが、博士はその製造方法について特許をとっていなかったため、まぼろしの発明者となってしまいました。
明治36年には、アメリカ人ジョージワシントンが別の方法でインスタントコーヒーの特許をとってしまいました。
インスタントコーヒーの製造工程で、液体を粉末に変える代表的な方法としては、2つの方法があります。1つはスプレードライ方式で、抽出液を霧状にしながら乾燥させ粉末にします。もう1つは、フリーズドライ方式で、抽出液をマイナス40度にまで冷凍乾燥させ粉末にします。
サルトリ博士の方法は、フリーズドライ方式に繋がるもの、ワシントンの方法は、スプレードライに繋がるものと言われています。
このように、インスタントコーヒーを発明した人が誰であるかは諸説ありますが、その製造技術を本格的に実用化させることに成功したのは、実はスイスの食品会社ネスレです。
世界大恐慌時代の1930年初頭、ブラジル政府は、生産過剰状態のコーヒー豆の価格暴落に苦慮し、その余剰コーヒー豆を用いた食品開発をネスレに要請。ネスレの研究陣はこの大量の豆を使い、 1937年に、あのソリュブルコーヒーを発展させて、インスタントコーヒーを完成させることに漕ぎ着けたと言います。
かくして、もともとは日本生まれ。のインスタントコーヒーを日本人が大量に輸入することになるなんて、皮肉な話ですね。
カフェ ら・さぼうる