2013/04/19
ら・さぼうるでも、コーヒーと並んで良く飲まれているのは、紅茶。紅茶と言えば、イギリス。
今でこそ紅茶がイギリスの代表的な飲み物となっていますが、コーヒーは飲まれていなかったんでしょうか?
調べてみると、イギリスにコーヒーが伝わったのは16世紀後半。17世紀にはロンドンのコーヒーハウスが大変な人気を呼んだとか。
単にコーヒーや紅茶を飲むだけの場ではなく、情報交換や交流もできる大切な場所だったそうです。
一方、紅茶の歴史をみると…
1630年代にイギリスに紅茶が入ったらしいので、紅茶の輸入は17世紀になってから。なんと、コーヒーのほうが歴史が古いんてす。
では何故紅茶が主流になったんでしょう?
幾つか説はあるようてすが、一つは貿易競争に敗れたとする説。
ジャワでコーヒー栽培に成功したオランダが18世紀前半から、ヨーロッパのコーヒー貿易を独占し、競争に敗れたイギリスは、紅茶に乗り換えて輸入を行ったというもの。
もう一つは、1660年王政復古でチャールズ二世が国王になり、その妃となったポルトガルの王女キャサリンが既に母国で飲まれていた茶を持参し宮廷に茶のブームがおこったことがきっかけというもの。
更には、 コーヒーハウスでコーヒーを飲みながら政治談義や経済取引をするのは基本的に『上流階級・知識階層の成人男性』だけだったので、『コーヒーは男性の飲料・コーヒーは非家庭的な政治的飲料』というイメージを植え付けることになり、女性にコーヒーを飲む習慣が普及しなかったとも。
女性でも入店できる紅茶を飲むための喫茶店(ティーハウス・ティーガーデン)が登場した文化的インパクトは極めて大きく、砂糖の入った甘くて温かい紅茶は労働者階級の必需品にもなっていったらしい。
イギリス初のコーヒーハウスは1650年代にオックスフォードに作られ、イギリス初のティーハウス『ゴールデン・ライオンズ』は紅茶製造会社として現代でも有名なトワイニングが1717年に作ったとのこと。
17世紀に急速に増大したコーヒーの消費量を18世紀に茶が追い抜くと、それ以降イギリスは『紅茶の国』としての文化を浸透普及させた。大英帝国が最盛期に到達する19世紀のヴィクトリア朝時代には、男性的なコーヒーハウス文化は衰退していき、誰もが楽しめるティーハウスが普及することになったのでしょう。
ら・さぼうるでは、女性が気軽にお友達や彼と、更にはご家族とご一緒に少しだけでも優雅な気分を味わえるような店作りを目指していきたいと思っています。
[カフェ ら・さぼうる]
引用元:
http://s.webry.info/sp/charm.at.webry.info/200810/article_12.html